運用成績の「見える化」で投信の対面営業は完全終了へ
なんでも、個人投資家が証券会社や銀行で投資信託が買っている人の運用成績を横並びで比較できるようにするとか。
要は、「どこで買えば利益出せるんじゃい!」ってのを一目瞭然にするってことですね。
これは、銀行マンとしても興味深いことですし、買う側にとっても非常に好ましいことですね。
金融庁が求める共通指標は(1)運用損益別にみた顧客の割合(2)預かり残高上位20商品のコストとリターン(3)同リスクとリターン――の3つ。主に設定から5年以上の投信が対象で、毎年3月末を基準日として金融機関に自主的な公表を求める。算出にあたり、コスト評価は販売手数料と信託報酬を合算、リスク評価はリターンの変動の大きさを測る。
(2018年6月30日付 日本経済新聞朝刊より)
繰り返しますが、これは投信業界にとっては頭が痛いかもしれませんが、顧客にとっては本当に素晴らしいことです。
きっとネット証券の成績がいい一方で、回転売買で手数料を稼いで、顧客の利益を軽視している証券や銀行が炙り出されることでしょう。
ただ、現段階では金融庁としては「自主的な公表を求める」そうなので、どこまで踏み込んだ内容になるかですね。
個人的には、既に解約したものも含めた全運用損益をみてみたいです。
おそらく、みんなが知っている大きな会社ほど、やばいことになってるでしょう。
顧客本位の時代がやってくる
今更かって感じですが、今後この流れは加速していくでしょう。
長らく銀行や証券会社は投信の販売手数料で稼ぐスタイルでやってきました。
3%の販売手数料を得るために、短期で顧客に売ったり買ったりを繰り返させてきたんですね。これでは投信の販売会社が儲かるだけで、顧客は利益が出ません。
ですが、これからは違います。
我々、20代30代は資産運用のリテラシーをいくらでも高くできるんです。
ちょっと調べれば、同じような手数料がかからない投信でも成績がいいことや、下がったからと言ってすぐ売るのではなくて資産運用は長期投資が基本であることぐらいわかるんです。
その結果、コストのかかる証券や銀行の対面販売は確実に廃れます。
ネット銀行、ネット証券優位の時代がものすごいスピードで押し寄せてきています。
いやー僕の身の振り方どうしましょう。笑