株式投信買うならアクティブ運用は避けよう。アメリカではインデックス投信が当たり前。
僕たち若手が株式で資産運用をするなら、やっぱりインデックス投信がオススメです。
これは運用スタイルの話で、「インデックス運用」をしているからインデックス投信で、それに対するのが「アクティブ運用」をしているアクティブ投信です。
インデックス運用とアクティブ運用の違い
めちゃめちゃ簡単に特徴を書くと、
・各指標(ベンチマーク)に連動したパフォーマンスを目指す
・指標通りに作るだけなので、運用コストが低い
アクティブ運用
・各指標(ベンチマーク)以上のパフォーマンスを目指す
・ファンドマネージャーが分析・調査をして銘柄選定を行うため、運用コストが高い
ってな感じです。
ベンチマークになる指標は色々あって、日本だけでも日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)、東証REIT指数など色々ありますし、同じように世界中にもわんさかあるわけです。
インデックス投信の場合は、その一つ一つの指標に連動するタイプの投資信託もあれば、世界経済インデックスファンドのように、複数の指標に連動するタイプのものもあります。
それに対して、アクティブ運用はそれはもうめちゃくちゃあります。
アクティブ投信はインデックスに勝てていない
GPIFは株式投資を複数の運用会社に委託している。株式資産のうち約9割はインデックス(指数)に連動するよう運用しており、銘柄選別によって超過収益を狙うアクティブ型で運用する資産は少ない。
年ごとの平均リターンを比べると、ここ17年のうちアクティブ型が上回ったのは国内株で8回、外国株で5回と、インデックス型に負け越している(コスト控除前)。情報が集まりやすいGPIFでさえ市場平均に勝ち続ける運用者を見つけるのは簡単でない。
個人も運用姿勢に共感できるアクティブ型投信が見つからない場合、低コストのインデックス型を中心に選ぶのも手だ。つみたてNISA導入を機にインデックス型投信の保有コスト(信託報酬)は急激に低下、外国株型でも年0・1%台ですむ投信が増えている。
(日本経済新聞2018年7月28日朝刊)
GPIFもインデックス運用を行なっているんですよ。
残念ながら、コスト控除前の時点でアクティブ運用はインデックス運用に負けてしまっているのが現状です。
これでは、アクティブ運用を選択するというのはかなり難しいでしょう。
長期で運用するなら、更にコストの差は重くのしかかってくるので、若手世代の資産運用はなおさらインデックス投信を選んでおくのが無難です。
アメリカは当たり前にインデックス運用をしている
(金融庁 説明資料平成29年2月より)
アメリカでは、純資産上位をほとんどインデックス投信が占めていますが、日本はアクティブばかりです。
これは、確実に金融機関の罪です。金融リテラシーの低い高齢富裕層を相手に、分配金を餌にして、海外リートを積極的に販売した結果ですね。
(金融庁 説明資料平成29年2月より)
その結果がこちらです。
販売手数料と信託報酬を合わせたコストに圧倒的な差があります。
販売手数料と信託報酬1年分を足した1年目のコストは、アメリカが0.87%なのに対して、日本は実に4.73%になります。
しかも長期運用すれば、信託報酬だけで、毎年1.25%ずつ差が出てくるわけです。
つみたてNISAでは、コストの低いインデックス運用の商品しか選べないようにする等、金融庁も努力していますが、日本人の金融リテラシーの向上が急がれますね。