投信の信託期間と純資産総額はちゃんとチェックしよう!償還発生で給料1ヶ月分の損失を出したお話。
僕は今まで、投信でも外貨でも仮想通貨でも一度も自ら損切りしたことがありません。
コインチェックでXEM盗難にあった時も、ヒカルのVALU騒動に巻き込まれた時だって利益を出してきました。
もちろん短期的に運用損益がマイナスになることはありますが、損切りせずに長期保有で利益を出してきたわけです。
しかし!!
一度だけ!!
投資信託の償還によって強制損切りされてしまったことがあるんです!!
くそファンドを買ってしまった3年前の自分に投信の信託期間と純資産総額の重要性を伝えたいです。
というわけで、25歳だった自分にとってはまあまあダメージのある20万円の損失を出してしまったそんな話をします!!!
強制損切りまでの一連の流れ
当時サクッと沖縄旅行代稼ぎたいなーと思い、手を出したのが、欧州株マキシマム・ブルという投資信託。
ちょうど、ヨーロッパでも量的緩和政策が始まるという時期であり、「為替ヘッジありの欧州株とか最強やん」という安易な気持ちで買ったわけですわ。
20%値上がりで沖縄旅行代10万円捻出!という皮算用をして、50万円分買ったんです。
ところが、イギリスのユーロ離脱で爆下がりし、一気に20万円ほどの含み損を抱えてしまいました。
沖縄にはちゃんと行きましたけど、辛かったですね。笑
でも正直全然心配してなかったんです、まあ長く持ってたらそのうち上がるだろうって。
事実、その年の暮れからトランプ相場が始まってヨーロッパの株価も急回復していったわけです。
しかし!!
僕の欧州株マキシマム・ブルちゃんはその日を待つことができませんでした!!
トランプ相場が始まる直前!!本当に直前の2016年11月末に満期償還が決まっていたのです。
11月の頭には事実上運用はストップしており、まさに、最悪なタイミング。
その旨を通知するメール??ハガキ??だったかが届いた時は、うんこちびりそうになりましたね。
少しでも損失を少なくしようと何回かに分けて解約しましたが、結局20万円ほどの損失を出してしまいました。。
信託期間と純資産はしっかりチェックしよう
この償還劇は、僕の自業自得です。
要は、購入前に投信の交付目論見書をちゃんとチェックしていなかったということです。
購入時に信託期間と純資産総額を気にしていなかった結果です。
信託期間とは
信託期間とは、投資信託を運用する期間のことです。信託期間は目論見書などで確認することができ、あらかじめ期間が区切られているものと、期限が決まっていない無期限のものがあります。
定められた信託期間はあくまでも目安で、運用が困難になった場合には終了してしまうことがあります。また、信託期間が終了した場合でも、さらに延長されることがあります。
(SMBC日興証券より)
純資産総額とは
「純資産額」は、いわば投資信託の規模です。投資信託は運用会社によって集められたみなさんのお金を株式や債券などに形を変えて日々運用しています。そのため、解約などが出て投資信託の信託財産が減ったり、運用している株式や債券が値下がりしたときに純資産額は減少します。
(モーニングスターより)
欧州株マキシマム・ブルの目論見書はこちらです。
信託期間はがっつり2016年11月30日までって書いています。
その日には運用やめますよ!!って明記されていたんですが、購入した当時はあまり気にしていませんでした。
というのも、投資信託の場合、信託期間は実際には延長されることが多いからです。
信託報酬から得られる運用会社の収入は、長く運用した方が増えますからね。
が、しかし!
それはあくまで純資産総額が少なくとも何十億という規模があった場合です。
規模が小さいと信託期間が延長されないばかりか、期間を繰り上げて償還される可能性だってあるんです。
純資産総額が5億円で、運用会社の信託報酬の取り分が0.5%と仮定すると、運用会社の年間の収入はわずかに250万円です。
これでは、月次レポート作成とかの費用だけでも大赤字になりそうですよね。
欧州株マキシマム・ブルの場合も繰上償還について以下の記載があります。
1口1億円と仮定すると、純資産総額が10億円を下回ると繰上償還の可能性がありますよってことが明記されているわけです。
ちなみに償還した時点での欧州株マキシマム・ブルの純資産総額は2億円程度でした。
そら、信託期間の延長なんかされるわけないわ!!!
という話です。
高い勉強代でした。
皆さんも、投資信託の購入前には、ファンドの特色や手数料だけでなく、信託期間や純資産総額もしっかりチェックしましょう。
甘く見てると割と痛いめ見ちゃいます。
ちなみに、僕オススメの世界経済インデックスファンドは、信託期間無制限で、純資産総額も600億円近くありますので、今のところ繰上償還とかの心配はいらなそうです。